ZERO-SUMコミックスで掲載中の『影の英雄の治癒係(亜子/浅岸久先生)』第1話のネタバレと感想をまとめました。
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『影の英雄の治癒係』第1話ネタバレ
◆本が宝物・・・
九年前。
他国からの侵略で故郷も家族も戸籍もすべて失くした少女ナンナは、成り上がりの商家ワイアール家に仕事と住処を与えてもらいました。
生きていけるようになったのはありがたいことではありましたが、ひとり娘のイサベラには目の敵にされ安い給料で召使にされていて幸せとは程遠い生活を送っています。
ナンナの辛い生活の安らぎは少ない給金をためて手に入れた宝物の本は昔 王都で大流行した大衆小説『月影の英雄』でした。
◆月影の英雄・・・
『月影の英雄』はナンナが全てを失うことになった侵略がモデルになっていて、陰ながら国を守る英雄ヴィエルの物語です。
翌日。
ナンナが皿洗いをしていると、イサベラが怒鳴りこんできました。
光の英雄と呼ばれている王家直属の騎士団のひとつである青騎士団団長 カインリッツがナンナを尋ねてきたというのです。
ナンナは身に覚えがありませんが、イサベルは聞く耳を持たずナンナが部屋から出ることを禁止しました。
眠りについたナンナは身体に異変を感じて目を覚まします。
ナンナの目の前には東方の人っぽい顔立ちをした、黒ずくめの男性が立っていました。
ナンナは男性の不思議な力で拘束されて攫われてしまいます。
◆連れてこられた場所・・・
ナンナが連れてこられた場所は王城で、待っていた光の英雄 カインリッツに引き渡されました。
カインリッツは明日大切な話があるから、今夜は王城で休むように言います。
翌日。
カインリッツは影の英雄 ルヴェイに処女を捧げて欲しいと、ナンナに土下座しました。
カインリッツのそばで微笑んでいた王太子 オーウェンは、ナンナの“ギフト”が理由だと説明します。
国民は七歳の時に先天的な才能“ギフト”の鑑定を受けるのですが、戸籍がないナンナの記録は消えていたはずでした。
しかしオーウェンの触れた物や人物の様々な情報を理解する“ギフト”『絶対鑑定』でナンナの“ギフト”を見抜いていたのです。
ナンナの“ギフト”処女を捧げた相手を必ず治療する力『絶対治癒』で、国にとってなくてはならない存在のルヴェイを治療して欲しいということでした。
いくら相手がだれもがあこがれるであろう光の英雄であっても、いきなり処女を捧げてと言われればそんな顔になって当然だと思いました。
しかも本人ではない影の英雄に。です。
ナンナが戸惑うのも仕方ないですよね！
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『影の英雄の治癒係』第1話あらすじ感想
◆絵が可愛いくて！
まずは表紙の絵に惹かれましたね。
ヒロインはかなり可愛いし、ヒーロー(？)のルヴェイもかっこいいです。
影の英雄というくらいですし、ちょっとダークヒーロー的な感じなんですかね。
そして表紙だけで内容への期待度が高まりました。
溺愛ラブファンタジーというのは表紙で納得しましたけど、煽り文にはちょっと驚きました。
英雄を救うために処女を捧げる!?治療係の召使いと英雄が恋をする話？どういうこと？と考えてしまいましたよ。
1話目である程度理解できましたけど、これだけ面倒くさそうにしているルヴェイがこれからナンナにどう惹かれていくのか楽しみです。
◆祝福とも呼ばれる“ギフト”
最初“ギフト”と聞いた時 ギフテッドの事勘違いしてしまいました。
“ギフト”とギフテッドは、似てるようで微妙に違う感じですね。
先天的に持つ才能ということは同じですが、こちらの“ギフト”は超能力に近いファンタジー色全開です。
オーウェンの『絶対鑑定』はともかく、ナンナの“ギフト”は『絶対治癒』。
でも条件が性交って、一体 神様は彼女にどれだけ試練を与えるんでしょうね。
これがもし王様からの命令でなん十歳も上の王様の治療をするしかなくなったら、ナンナは結婚もできないまま一生を過ごす羽目になるじゃないですか。
家も家族も戸籍さえも失ったナンナが更に辛い目にあった可能性もあるのですから、神様も酷いものです。
運よく(？)将来的には相思相愛になるルヴェイの相手を頼まれたからよかったようなものの、あまりにも無茶な祝福ですよね。
これからどんな“ギフト”が出てくるのかも楽しみの一つです。
◆ワイアール家
成り上がりの商家ワイアール家は、ただ安く使えるからという理由でナンナを雇ったんでしょうか。
ワイアール家は単純に安く使える労働力が欲しかっただけだとは、どうしても思えません。
安く使える労働力が欲しかっただけならば、ナンナと同じように孤児になってしまった同郷の子が一緒に働いていてもおかしくありませんよね。
それなのにそんな子は全くいないようです。
ナンナがいくつなのかわかりませんが、TL漫画の自主規制でヒロインの年齢は18歳以上になっているはずですよね。
ということは、ナンナの故郷が侵略されたのは“ギフト”の鑑定を行った後ということになります。
もしかしたらワイアール家は侵略に何らかのかかわりがあって、ナンナの“ギフト”のことを知っていたんじゃないでしょうか。
だからナンナを雇って、英雄なり王太子なりの権力者が最悪の事態に陥った時に差し出して利を得ようと考えたんじゃないでしょうか。
イサベルがナンナにだけきつくあたっていたのも、何か理由があると思います。
ワイアール家には何かあるような気がしてなりません。
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