めちゃコミックで連載中の『皇妃さまの育児論~2度目は失敗いたしません!~(Anne/Steak/Jaha先生)』の第37話のネタバレと感想をまとめました。
【『皇妃さまの育児論~2度目は失敗いたしません!~』前話あらすじ】
魔物を倒したブレミールが戻っても、まだ会合の無駄話は続いていました。
怒りをあらわにしそうになったブレミールは、エリサの言葉を思い出し・・・。
『皇妃さまの育児論~2度目は失敗いたしません!~』第37話『脅威』ネタバレ
◆片手で手綱を握るエリサ・・・
エリサは片手でレオンの目を覆い、もう片方の手で手綱を握って魔物から逃げるため馬を走らせます。
エリサを追いかけてきた護衛団の先頭は第一騎士団ではなく西部貴族の騎士たちで、数が多い魔物にどれほど対応できるのかわかりません。
エリサは不確実な状況で西部貴族の騎士たちと合流するのはかえって危険だと判断しました。
逃げるエリサを追ってきた魔物の一体がエリサを襲い掛かろうとします。
エリサは水の精霊の力を使って自分たちと魔物の間に水の壁を作り、魔物がひるんだ隙に魔物との距離をひろげました。
最後尾にいたローハンが駆けつけてくれるまで、その場を凌ぐことを優先することにしたのです。
道の先には丸太が積み上げられていて、エリサは片手で手綱を操作して馬をジャンプさせました。
魔物たちは丸太の上に飛び乗ったエリサたちを見上げて、積み上げられている丸太をよじ登ろうとします。
しかし丸太に爪を立ててもエリサが精霊の力で水を出したことで、爪がかからず滑ってしまい魔物は上ることができませんでした。
◆水の精霊の使い方・・・
火の精霊と比べると破壊力に欠けるので使いにくいと思っていた水の精霊ですが、思ったより使い勝手がいいことにエリサは気が付きます。
エリサは自分のマナで精霊と契約を結んだのではなく、宝石の気運で呼び出しているためマナの消費量はとても重要でした。
エリサはそれを踏まえたうえで、力を増幅させるより元々の性質を活用するほうが良いと考えます。
すると後方でドオンと大きな音が聞こえてきました。
西部貴族の騎士の後方を走っていたローハンが、魔物を倒した音です。
ローハンが魔物を討伐している間に遅れて姿を見せた西部貴族の騎士は、周辺に魔物や不穏な気配はないとローハンに報告しました。
その後 エリサが積み上げられた丸太の上にいることに気が付き、愚か者と言われているような気がしてしまいます。
西部貴族の騎士たちは騎士としての務めを果たして、魔物と同格に扱われるのを避けようと焦って動き出しました。
その姿を見届けたエリサは騎士たちがいる方途は反対側に飛び降ります。
すると落ち着いたことが分かったのか、レオンはまだ寝ていたほうがいいか尋ねました。
エリサが起きても大丈夫と言って、レオンの目を覆っていた手を離します。
エリサは後方にある積み上げられた丸太をじっと見つめました。
今回はそこまでの危険性はなかったものの、人通りも少なくないであろうよく整備された大きな道に丸太が積み上げられていることを不審に思います。
それにたくさんの魔物たちが、群れで狩りをするのは不自然に思えました。
◆ベルディン公爵家・・・
その頃。
ベルディン公爵家ではエリサたち一行を迎えるために、会議が開かれていました。
ベルディンの元へはウィリアムから何度もエリサの身の安全に気を使い、西部魔塔に入れるよう日程を調整するよう連絡が入っています。
ウィリアムが何かにつけて要求をするようになったのはレオンの後継人になった後からで、エリサが精霊師であることを事前に知っていて手を打ったと噂されていました。
確かに精霊師ということは素晴らしいことですが、それだけでウィリアムがエリサに従うとは考えられません。
ベルディンはエリサとウィリアムが何かしらの取引をしたと考えています。
最近はカイトのエリサに対する態度も変わったという話もあり、首都に出向かなかったせいでエリサに対する様々な噂を確認できなかったことをひどく後悔しました。
すると長男のパトリックがエリサがもうすぐ公爵領に到着するのだから、今からでも噂が本当か確認してみればいいと言い出します。
最近はひどい日照りと異常現象で魔物の動きも活発になっていて、公爵領内でエリサたちが魔物に襲撃されたとなれば公爵家の立場がありません。
だからこそ長男である自分が迎えに行こうと名乗りをあげようとします。
ところがベルディンは次男のジョナサンを迎えに指名しました。
パトリックは自分を差し置いてジョナサンが指名されたことに納得できませんが、当主のベルディンに逆らうことはできません。
その様子を悔しそうに見ていたパトリックの妻は、エリサが公爵家についた後のもてなしを自分がすると申し出ました。
現在 当主夫人は療養中でもてなしができる状況ではなく、残る女性はパトリックとジョナサンの妻の二人しかいないのです。
パトリックの妻はジョナサンの妻では、西部のためにくる大切な客をもてなすには身分が低すぎると揶揄しました。
片手はレオンの目を覆い片手で手綱を握るなんて、かなりの上級者だと思われます。
そんなかっこいいエリサに高い位置から見下ろされた騎士たちが、ひるんでしまうのも絵を見てもらえれば絶対にわかって貰えると思うんです。
『皇妃さまの育児論~2度目は失敗いたしません!~』第37話『脅威』感想まとめ
魔物の気配にも気が付くことができなかった騎士は、どうやら西部貴族の騎士だったようです。
そんなんでよく第一騎士団が勤まるなと思ったのも、第一騎士団ではないのですから当然でしたね。
そして今回もエリサはローハンに絶対的信頼を寄せています。
ローハンが来るまでの時間稼ぎで十分と思えるのは、信用していないとできません。
そりゃローハンの婚約者のジェイリンが妬くのもわかります。
エリサ自身は臣下としてもローハンを信用しているだけでしょうが、ジェイリンからすればそんなことはわからないでしょうからね。
ジェイリンだったら分かっていても、妬きそうですけど・・・。
そしてウィリアムはエリサが西部魔塔に入るために、尽力していたようです。
ベルディンはウィリアムの性格をわかっているから、エリサと何らかの取引があったと気が付いているようです。
そのせいで何かの妨害をしなければいいのですが、少し心配ですね。
もしかして道の真ん中に積まれた丸太も、ベルディンの指金だったのでしょうか。
だからパトリックではなく、次男のジョナサンを迎えに指名したのではないかと疑ってしまいました。
皇家だけでなく貴族たちも、跡継ぎ問題は大変そうです。
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