めちゃコミックで連載中の『皇妃さまの育児論～2度目は失敗いたしません!～(Anne/Steak/Jaha先生)』の第45話のネタバレと感想をまとめました。
【『皇妃さまの育児論～2度目は失敗いたしません!～』前話あらすじ】
なかなか動きがない状態で貴族たちが帰ってしまい、民衆たちは不安になってきました。
そんな中 民衆の一人が生死がかかっているのにと不安を煽り始め・・・。
『皇妃さまの育児論～2度目は失敗いたしません!～』第45話『水が流れる場所』ネタバレ
◆戻ってきた鳥たち・・・
戻ってきた鳥たちはエリサが投げた目印の旗を掴んで、エリサの見印を立て来るようにという命令に従い飛んでいきます。
エリサは騎士団の団員達に鳥を追って、目印の場所に自分たちの印を残すように命令しました。
なかなか動こうとしない団員たち旗の上まで鳥に掴まれていきたいのか問われ、慌てて馬にまたがります。
◆平民の前では見せたくないのでは・・・
地面から水が噴き出る様子を見たかった民衆たちは、自分たち平民の前では見せたくないのではないかと思い始めます。
もっと切実に願えばエリサの気持ちが変わるかもしれないと、民衆たちは慈悲が欲しいとお願いしだしました。
熱気に包まれた民衆の一人の青年がよろけた時に、誰かに背中を押されてエリサの前に倒れこんでしまいます。
青年は王妃に無礼を働いてしまっては殺されるかもしれないと焦りました。
エリサが殺すべきかと意地悪を言うと、青年は慌てて起き上がって許しを乞います。
エリサは青年を助けるために自分がどれほど尽力したかと、意味ありげなことを言いました。
青年は何のことかわからない様子ですが、エリサに下がるよう言われて感謝の言葉を残して去っていきます。
エリサに視線を向けられたローハンは小さくうなずき、手錠でつながれた男たちを示しました。
これで血が流れることは防げたようです。
◆エリサの仕上げ・・・
ローハンに戻るか尋ねられたエリサは、仕上げが残っていると空を旋回している1羽の鳥を見上げ指笛を吹きました。
民衆たちが不安そうな表情で見守っている中、一気に急降下した鳥は一番近くの目印がある地面に衝突して弾けます。
水の精霊になじみがなく下級精霊を召還したことがないエリサでも、この力が平凡な下級精霊の力ではない事だけはわかっていました。
エリサがウィンディーネの正体が何者なのか考えていると、先ほど鳥が衝突した地面がひび割れて怯える民衆たちの目の前で水が噴き出しました。
歓喜溢れる民衆たちの感謝の言葉を聞いたエリサは、どこかくすぐったいような変な気分のまま倒れてしまいます。
血を吐くエリサを抱きとめたローハンに、エリサは民衆が初めて会った自分のために泣いている意味を尋ねました。
エリサには民衆たちが愚かでもどかしいように見えています。
ローハンに民衆たちが哀れに見えるか問われたエリサは、今の感情がなんなのか考えたまま意識を失いました。
精霊の力に集中しているのか、エリサは目を閉じていました。
なびく長い髪に周囲を取り巻く水蒸気(？)。
ウィンディーネはエリサに力を与えるだけでなく、エリサの美しさを際立たせる役目も果たしているようです！
『皇妃さまの育児論～2度目は失敗いたしません!～』第45話『水が流れる場所』感想まとめ
◆騎士団が鳥を追わなかった理由
エリサに命令されても騎士団はすぐに鳥を追おうとはしませんでしたね。
日が暮れそうな時間ですから、獣や魔物が現れるのに怯えたのでしょうか。
それともどれほど遠くまで飛んで行ったか分からない鳥を追うのが嫌だったのでしょうか。
しぶしぶ鳥を追っていきましたが、皇妃であるエリサの命令にすぐに従わなかったのは意味があるのですかね。
◆エリサの尽力
エリサは転んでしまった青年の前で、どれほど自分が尽力したかわからないようなことを言っていましたね。
1回目に読んだときは全く意味が解りませんでした。
2回目くらいでこの青年がベルディン公爵の息がかかった人物かと思いました。
でも何回か読み返して、この青年は民衆の一人だと言うことがわかりました。
おそらくこの青年を含む民衆を、エリサの尽力でベルディン公爵の息がかかった人物たちから守ったと言いたかったのでしょう。
頷いたローハンの視線の先にいた手錠につながれた者たちが、ベルディン公爵の息がかかった人物だと思います。
血が流れる前にエリサの指示でローハンが捕まえたのでしょう。
エリサはベルディン公爵の息がかかった人物をあぶり出すために、わざと鳥たちの帰還を送らせていたのかもしれませんね。
◆エリサの優しさ
民衆のためにどうせなら幸せな最期を求めたエリサは、血をはいて倒れてしまいました。
エリサがイザベルの庭園で力を使って水を出さず、兵士たちに掘り起こさせたのは報復のためだけではなかったのでしょう。
倒れてしまえばイザベルに弱みを見せることになるからだったのでしょう。
今回 ベルディン公爵をはじめとした貴族たちはこの場にいません。
だから民衆のために精霊の力を使って、水を掘り出したのだと思います。
これは民衆を思うためか。演出のためか。
どちらにしてもエリサは民衆の心をつかんだことに違いありません。
エリサは民衆たちが始めた会った自分のために泣いていることが理解できないようです。
でも民衆たちは自分たちのために、血をはいて倒れるまで尽力してくれたエリサを心から心配しているのです。
民衆たちの気持ちがエリサに伝わるといいですね。
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