スターツ出版文庫で掲載中の『鬼の花嫁～桜の木の下に眠るもの～(クレハ先生、白谷ゆう先生)』の第4巻のネタバレと感想をまとめました。
【『鬼の花嫁～桜の木の下に眠るもの～』前話あらすじ】
妖界でもトップの実力を持つ鬼龍院玲夜（きりゅういんれいや）に花嫁として選ばれた柚子（ゆず）ですが、そんな柚子を気に入らない女性が居ました。
そんなことから、女性の力で柚子の周囲の人物まで、危害が及んで…？
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『鬼の花嫁～桜の木の下に眠るもの～』第4巻ネタバレ
◆桜の木の下に
場面は、柚子が玲夜の秘書である高道と元玲夜の婚約者である桜子の結婚式に参加しているシーンです。
今は柚子が玲夜の恋人ですが、そんなことを気にした様子はない桜子。
元々、桜子は高道に惹かれていたこともあり、一族で決められた結婚ですが、桜子は幸せそうに結婚式を迎えていました。
一方で、（前回の巻で）一龍斎家の龍が柚子を気に入り、柚子に加護を与える存在となりました。
霊獣でもある龍の存在に、心強く思える柚子。
そんな中、柚子は龍に誘われて、鬼龍院本家にある桜へと向かいます。
年中咲き誇るその桜の木。
そうして、そんな桜まで来た龍は、柚子や玲夜に【この桜の木には最初の花嫁になったサクという女性が眠っている】と告げて…？
◆苦手な相手
場面は柚子が中学時代の同窓会に誘われたシーンですが、柚子は参加する前に【とあること】を確認して参加しました。
というのも、柚子には苦手としている同級生がいたのです。
しかし、そんな人物は今回参加しないと聞いて、同窓会に向かった柚子。
ですが、柚子が同窓会に参加してしばらく時間が経つと、そんな風に苦手としている人物である優生が現れました。
優生は柚子のはとこに当たり、周囲からは好かれる物腰柔らかな青年ですが、柚子はなぜだかこの優生が苦手でした。
そうして、そんな優生は今回、柚子が妖である鬼の花嫁として選ばれたと聞いて不満そうにしています。
いつもの柔和な姿から一変して、舌打ちをすると玲夜のことを貶すような台詞を吐く優生。
柚子にとっては最悪な再会でした。
◆優生の裏の顔
それから、柚子は優生とのトラブルの中で、優生から【黒いもや】が漏れているのを見ます。
それは、柚子に憑いている龍にも見えるようで、気を付けるように告げられた柚子。
それほどまでに、優生に取り憑いているモノは危険なのです。
一方で、場面は鬼龍院家の当主であり玲夜の父である千夜と龍の会話シーンです。
2人は本家の桜の前で会話していました。
鬼龍院と一龍斎に伝わる言い伝えの中から、最初の花嫁についての話をする龍。
最初の花嫁であるサクの生まれ変わりが柚子であり、そうして…過去にサクに執着し、サクを苦しめていた男が優生として生まれ変わっていると、龍はそんな事実を千夜に告げて…？
◆夢の中で
柚子は何度も夢に見ることがありました。
それが本家の桜の側で不思議な声が聞こえる夢で…桜の木は柚子に対して、いつも何かを伝えたそうにしていました。
そうして、柚子が見るそんな夢は、何度も見るたびに詳細になっていくのです。
それから、柚子がそんな風に不思議な夢を見るのと同じころ、柚子の友人である透子に体調不良が訪れます。
本人はただの風邪だろうと考えているものの、あまりに長引くことから病院に行くことを約束した柚子。
しかし、病院から問題ないと診断されて少しした頃…透子は意識不明に陥って…？
◆誰にも抑えられない力
透子が倒れて、一番精神的にダメージを受けていたのは、透子を花嫁として選んだ猫又の猫田東吉です。
元々、妖にとって花嫁は誰にも渡したくない存在であり、強く執着する相手でもあるのですが、そんな東吉にとって大切な透子が、突然、原因不明で倒れてしまったのです。
酷く憔悴した様子の東吉。
そんな中、病院に駆けつけた柚子が見たのは、透子の周りに黒いもやが掛かっている様子でした。
けれど、柚子にそれを払う力はなく…初代の花嫁であればそれを封じた力はあったというものの、今はどうしようもなく透子は死ぬ未来しかないと話す龍。
そうして柚子は、黒い靄を持っている優生に会えばどうにかなるかもしれないと、彼に会いに行くことを決めました。
優生の元を訪れた柚子でしたが、そこでは【優生のものとなれば透子のことは助けてあげる】なんて条件を提示されます。
ですが、柚子がそんな提案を飲まないとわかると、そのまま柚子や柚子を守る玲夜に危害を加えてくる優生。
それは、優生の負の感情が宿った誰にも押さえられない力であり、柚子たちに身の危険が迫ったのですが…その瞬間、桜の花びらが強い風と共に当たりに散り、優生の姿もどこかに消えて…？
◆幸せになるために
その日の夜、柚子はまた夢を見ます。
何度も柚子に何かを伝えようとするそんな桜の木。
しかし、とうとう柚子には声がはっきりと聞こえて…桜の下に眠る初代花嫁のサクは、優生をこの場に連れてくることを望んでいて…？
その日、柚子は優生を桜まで呼び寄せました。
そうして、その場では玲夜や千夜にも手伝ってもらい桜に霊力を流し込んで、桜の下で眠るサクに自由に動けるだけの力を与えた柚子たち。
すると、桜の花びらと共に姿を現したサクは…？
花嫁ということもあり、透子以外の誰も愛せなくなっている東吉。この東吉の弱っている感じがドキドキですし、透子が目覚めた後の2人の様子も見逃せない展開です！！
『鬼の花嫁～桜の木の下に眠るもの～』第4巻感想まとめ
今回は、サクという柚子の前世になる初代の花嫁に関するお話でした。
柚子が【初代花嫁の生まれ変わり】であると明かされた今回。
柚子がまた、特別な存在となりましたよね！！
今までは、一部の人たちから玲夜になんかふさわしくないと言われ、自分がただの平凡な人間であることに傷ついてきた柚子。
そんな柚子が自信を持てそうな展開に、次回からのお話も凄く楽しみに思えました！！
それから今回、個人的には透子と東吉のやり取りも最高でした！！
なにより、普段は明るくて騒がしい東吉が、透子がこのままだと死んでしまうと悩んで落ち込んでしまうシーンが、もう本当に目が離せないシーンでした！！
透子が目覚めない間は寝食もせずにただひたすら側に居る東吉。
そんな東吉の一途な感じにもドキドキでした！！
お話は次の巻で最終回になります。
結婚式に関して話が進んでいる玲夜と柚子。
2人のそんなシーンも注目したいところです！！
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