シーモアコミックスで掲載中の『悪名高き冷酷王子は私のことしか愛せない(小菅かつき先生)』第4話のネタバレと感想をまとめています。
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『悪名高き冷酷王子は私のことしか愛せない』第4話あらすじネタバレ
◆処刑執行の朝
王子の毒殺を企てたとして処刑を命じられたフェリパ。
朝、入れられていた牢から乱暴に引きずり出されます。
処刑の場には王妃の姿もありました。
彼女は処刑という残酷な行いを、娯楽のように楽しんでいる様子でした。
役人により罪状が読み上げられ、高らかに処刑が告げられます。
誤解を解こうとフェリパは声を上げますが、王妃は何を言っても無駄だと冷たく言い、刑の執行を指示します。
誰も助けに来てくれず、フェリパは死を覚悟するのでした。
◆助けに来てくれたエドゥアール王子
そこへエドゥアール王子が現れます。
処刑を止める権利などないと言う王妃の袖を引いたのは、弟王子のライオネルでした。
ライオネルは王妃に本当にフェリパが犯人なのかと問いかけます。
毒を飲んだ張本人であるエドゥアールが、事前にライオネルにフェリパは犯人ではないと説明していたのでした。
ライオネルはどうして兄を信じないのかと王妃に尋ねます。
常日頃王族として正しい判断をしろと言われていたライオネルは、母と兄のどちらが正しいのかわからず混乱していました。
大事な息子であるライオネルの言葉を無下にすることもできず、王妃は処刑を中止にし、フェリパはエドゥアールに引き取られていったのでした。
間一髪で死を免れたフェリパは…。
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『悪名高き冷酷王子は私のことしか愛せない』第4話あらすじ感想
◆王妃の残虐性
第1話で登場したときから恐怖の象徴として描かれていた王妃ですが、本当に怖いです。
人間を畜生と見下し、馬車の進行を妨げたという理由でフェリパを殺そうとした挙句、酷い言葉を投げかけました。
第3話ではエドゥアールの殺害を目論見、あまつさえその罪をフェリパに被せて処刑しようとしました。
そして今回、処刑をささやかな余興と言い、フェリパの無残な死を楽しもうとする様子が見られました。
処刑が娯楽になるところが恐ろしいですよね。
王妃の残虐性が前面に出たエピソードになっていますが、そもそも王妃のこの所業や性格について、王やライオネル王子はどこまで知っているのでしょうか。
正当な処刑であるのならば、当然刑の執行にあたるのは処刑執行人であったり役人であったり、何らかの王家に使える職を持った人物になると思うのですが、それなら当然トップである王の耳に入らないということは考えにくいですよね。
ましてや、王妃は割とオープンに人を罵ったり恐ろしい言葉を投げつけたりしています。
王妃の傍に仕える人たちは否が応でもそれを聞いているはずですし、何なら命の危険を感じた人だっていそうですよね。
そういう人たちがみんな黙っているものでしょうか。
王妃に相応しいとはいえない振舞いを王が知っていて放置しているというのなら、絶望的ですよね。
でも、ライオネルに対しては王族としての生き方のようなものをきちんと教えているらしいですし、何よりライオネルには王妃のように人を見下したりする様子もなく、素直な良い子に育っているようです。
ライオネルにとっては良い母親なのかもしれないですよね。
そういった二面性が恐ろしいと思わせる人です。
◆フェリパ奪還作戦
フェリパの処刑を止めるために、エドゥアールは弟王子のライオネルを使います。
正攻法では止められないとわかっていたんでしょうね。
ライオネルは王妃にとって大切な息子。
人間性が壊滅的な王妃ですが、ライオネルには王族とは正しい判断が求められる立場であると至極常識的な教えを授けていました。
ライオネルは母と兄、どちらを信用すればよいのか混乱します。
ライオネルの手前、処刑を中止せざるを得ない状況にエドゥアールが持って行ったという訳です。
エドゥアール、手回しが完璧でした。
これ、ライオネルとエドゥアールの兄弟間の関係性が良好であるからこそ可能だった作戦ですよね。
エドゥアールは王妃にあれだけ疎まれているのに、ライオネルとは良い関係を築けているのも謎です。
母である王妃を疑わざるを得ない状況になってしまって可哀想でしたが、ライオネルが良い子で本当に良かったです。
◆急接近するフェリパとエドゥアール
使用人でしかないフェリパの処刑を止めて、宮殿に連れ帰ってくれたエドゥアール。
冤罪であるとはいえ、あの王妃に楯突くのは後が大変そうですが、それでもエドゥアールはフェリパを助けてくれました。
恐ろしい体験をしたフェリパを労わってもくれましたよね。
最初こそフェリパのことを信用しないと言っていたエドゥアールでしたが、いまではすっかり打ち解けて距離も縮まっています。
フェリパが毒に倒れた彼の看病を懸命に行っていたという事実があるとはいえ、ちょっとチョロ過ぎませんか…？
でも、それだけ優しさに飢えていたのかもしれませんね。
2人の関係がどうなっていくのか、王妃はどんな手を使って邪魔をしてくるのか、今後の展開が楽しみです。
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