スターツ出版文庫で掲載中の『鬼の花嫁~出逢いと別れ~(クレハ先生、白谷ゆう先生)』のネタバレと感想をまとめました。
【『鬼の花嫁~出逢いと別れ~』前話あらすじ】
柚子(ゆず)の両親は、妖狐の花嫁に選ばれた妹の花梨(かりん)を可愛がっており、柚子は花梨と比べて冷遇される日々が多くなっていました。
そんな中で、我慢の限界だった柚子は家を飛び出して…?
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『鬼の花嫁~出逢いと別れ~』第2巻ネタバレ
◆卒業後の進路
場面は、柚子が高校進学後の進路について、担任と話すシーンからです。
元々は、妹ばかりが優遇されていた実家から離れたいと考えていた柚子なので、遠く離れた大学を目指すつもりでいました。
しかし、今こうして玲夜の花嫁として選ばれたこともあり、柚子はそんな進路の変更をすることになります。
そもそも妖の花嫁は妖に執着を受けていることから、あまり離れて暮らすこともありません。
なにより、花嫁に対して独占欲が強く、他の男の存在にもイラついてしまう妖たち。
そんなことから基本的には、花嫁は目に見えるところで生活することが多かったのです。
それから、柚子が特別なのは柚子を花嫁として選んだ鬼龍院玲夜(きりゅういんれいや)が力の強い妖だということでした。
力が強い妖の花嫁ほど、ただの人間である花嫁は弱点に鳴りやすく狙われやすくもあるのです。
そんなことから柚子は周囲と相談する中で、友人で猫又の花嫁でもある透子(とうこ)も通う、かくりよ学園への進学を決めて…?
◆花嫁学部
場面はかくりよ学園でのシーンです。
妖たちが多く集まるその学園ですが、花嫁学部という妖の花嫁に選ばれた人間たちが集まる学部がありました。
そうしてそこでは、妖に関する知識や護身術を習う柚子たち。
しかし、花嫁は妖の中でも出会うのも稀な存在ということもあり、柚子と透子の他に、梓(あずさ)という子が1人だけでした。
そんな梓ですが、柚子や透子のように夫となる妖とは仲が良いわけではなく、夫になる蛇塚柊人(へびづかしゅうと)に対して、いつも冷たい態度を取っています。
それだけでなく、家は蛇塚家から金銭的な支援を受けているのに関わらず、いつも蛇塚に対して罵倒するような様子だった梓。
そんな様子は、柚子も透子も驚くべきものでした。
◆花嫁への執着
一方で、蛇塚の方は花嫁として梓に出会ったこともあり、梓にはぞっこんです。
けれど毎回冷たい態度を取られることから、普段から距離を取るようにしている蛇塚。
本来花嫁を見つけた妖は花嫁以外を好きになれないというほど相手に執着しますが、その花嫁にまで嫌われている蛇塚はどうしようもなかったのです。
外見はいかついものの、実際は心が弱くてすぐに涙ぐんでしまうような蛇塚。
次第に、柚子たちも蛇塚の方を気にかけるようになっていきました。
そんな中、学園では柚子と透子にとって懐かしい人と対面します。
小学生の頃に一緒に遊んでいた浩介(こうすけ)が、偶然にもかくりよ学園に通っていたのです。
夜逃げ同然に家を出たといい、突然に消えてしまった浩介の存在。
それは柚子にとっても嬉しいもので、久々に再会した浩介と楽し気に会話をしますが、お互いに初恋だったなんて話題を偶然にも玲夜が聞いてしまって…?
◆気に食わない存在
場面は柚子がパーティに参加することになったシーンですが、玲夜の花嫁として大勢の前で初めて紹介されることとなった柚子。
ですが、そんな風にして柚子を紹介していたパーティで、玲夜はとあることから、津守幸之助(つもりゆきのすけ)と対面しました。
津守は陰陽師の家系で、なぜかいつも玲夜をライバル視してくる存在でした。
しかし、興味のない玲夜にはいつも冷たい態度を取られることから、津守は玲夜にひと泡吹かせるためにも柚子に手を出すことにして…?
場面は、それから少しあとの学園での出来事ですが、柚子は梓によって呼び出されました。
そこでは、柚子を学園の外に連れ出すために、車に乘るように促す梓。
けれど、そこで柚子が誰かに行き先を伝えるためにも連絡をしようとすると、梓は無理やり柚子を押し込んで…?
◆作り込まれた計画
梓がそもそも蛇塚と険悪なのは、好きな人が居る中、家族が強引に蛇塚との花嫁の話を進めてしまったからでした。
そうして、梓がずっと恋焦がれていたのは玲夜で、今までずっと見つめることしか出来なかった梓でしたが、自分が花嫁として選ばれたことで玲夜と結ばれることはなくなり、そんな八つ当たりとして蛇塚にいつも冷たく当たっていました。
そんな中、今回のパーティで梓は初めて、柚子があの玲夜の花嫁に選ばれていたことを知ります。
柚子に対して憎しみを感じる梓。
それから、そんな梓の気持ちに付け入るようにして、陰陽師の末裔であり術を使って人の心を操れる津守が、梓の心を動かして柚子を誘拐させたのです。
もちろん、誘拐に関しては津守は自分の足がつかないように手配していました。
主犯は梓であり、梓には誘拐が終えると津守の記憶を消すようにと術を掛けているからです。
そんなこともあって、トラブルに巻き込まれた柚子。
一方で、そんな柚子の行方不明を知って玲夜は必死に、柚子を探し初めて…?
◆力を持った存在
柚子は少し前に、小さな2匹の猫を拾っていました。
最初は、自分だけにしか懐かなかった猫たち。
そんな黒色と茶色の猫は、まろとみるくと名付けて可愛がっていた柚子。
しかし、そんな猫たちはただの猫ではなく、危険が訪れた柚子を助けるために力になってくれて…?
特に、柚子が懐かしい幼馴染の浩介と再会して嬉しそうにしており、そんなところに嫉妬してしまう玲夜。そんな感じで、玲夜が一途すぎて拗らせている感じも最高ですし、ここのキスシーンは見逃せません!!
『鬼の花嫁~出逢いと別れ~』第2巻感想まとめ
第2章は、1章に比べてもドタバタが多めでした!!
そんな中、大きなトラブルの原因となったのは梓で…なんというか最後まで変われない人でした。
梓は人間でありながら、ずっと玲夜に惹かれていたんですよね。
なのに、自分は見知らぬ妖の花嫁として選ばれて、挙句に玲夜は他の人間の女を花嫁に選んでいる。
そんな感じで、とにかく周りに八つ当たりしてしまう梓。
そうして、梓が最後まで報われない展開にもハラハラでした!!
普通、お話の中では、脇役キャラにも救いを持たせる作者さんが多い中で、ぽいっと梓のことを切り捨てる感じも最高ですね!!
それから、今回のお話の鍵になるのが浩介ですが、浩介もラストは柚子の元を離れていて…今後の登場がこちらも気になるキャラです!!
後は、まろとみるくたちに関しても気になるところですよね、
2匹が柚子に惹かれたのはどんなわけがあるのか?
次回からのお話も楽しみな展開ですね!!
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