月刊コミックアヴァルスで掲載中の『王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います(南乃映月/ 狭山ひびき/ 硝音あや先生)』第9話のネタバレと感想をまとめています。
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『王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います』第9話あらすじネタバレ
◆突然やってきた国王陛下に・・
サイラス王子から求婚を受けていたところに、国王陛下が突然やってきました。
重苦しい空気の中、陛下はサイラス王子の求婚が命令になりかけていたことを咎め、危うく賭けを放棄しかけていたと指摘します。
そしてアラン王太子との婚約破棄が伝えられた時、違和感がなかったか陛下はオリヴィアに尋ねます。
オリヴィアはあの日の事を思い出すと、確かに腑に落ちない婚約解消に違和感は感じていました。
陛下たちの言う賭けとは、いったい何なのか疑問に思ったオリヴィアは、自分はここまで利用されていたのではないかと考えてしまい・・。
◆陛下からのネタばらし
オリヴィアが不安そうにしていると、陛下はようやく事の次第を話し始めます。
実は陛下と王妃の間で勃発した夫婦げんかが、事のすべての発端だと言います。
聞けば陛下と王妃の間で、次の王座継承者について意見が割れたと言うのです。
通常であれば長子が継承する王座ですが、厳格な規則で決まっているわけではありません。
陛下はサイラス王子を推し、王妃はアラン王太子を推していると言います。
しかし、当のサイラス王子は素質はあるが王になる気がなく、アラン王太子は素質が不足しているものの、王になる気がある、そんな両極端な二人に両親である陛下と王妃は頭を悩ませていました。
そんな中、アラン王太子にはオリヴィアという優秀な婚約者が出来たことで、いったんは落ち着いた後継者話でしたが、ここにきて婚約破棄という展開になったことで、また話が変わってきたと言い・・。
◆サイラス王子の賭けとは・・
元々サイラス王子には継承する気がなかった王座ですが、兄の婚約破棄を聞きつけ、陛下にある賭けを持ち掛けてきたと言うのです。
サイラス王子には王の座を継承する代わりに、手に入れたいものがあったのだとオリヴィアは察すると、これまでの求婚はそのための嘘だったのではないかと思い、落ち込みます。
するとサイラス王子は観念したように、陛下と交わした賭けの内容を話し始めます。
それは陛下の望みである王の座を継承するのを条件に、オリヴィアに求婚したいと言うことでした。
そのためにはズルい手を使うことなく、オリヴィア自身がサイラス王子を好きになってもらうというのが条件だったと言うのです。
そして、万が一オリヴィアの心がサイラス王子に向かわなかった時には、オリヴィアは好きなところに嫁ぐのを見守る約束なのです。
その話を聞いたオリヴィアは、これまでのサイラス王子の言葉に嘘ではなく、自分に向けた愛情だと確かな気持ちを受け取ります。
サイラス王子の気持ちを受け取ったオリヴィアは、胸がドキドキして嬉しくなってしまい・・。
視線を少し下げ気味に照れている表情は、絶対にイラストで見て欲しいシーンになっているので、見逃さないでくださいね！
そのシーンでは、一瞬でサイラス王子とオリヴィアが二人の世界に入ってしまうのですが、
置いてきぼりになってしまった陛下がツッコむところが、お茶目で可愛かったので、見て欲しい見どころになっています！
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『王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います』第9話あらすじ感想
◆きっかけは夫婦喧嘩？！
突然現れた国王陛下ですが、この婚約破棄から王妃の呼び出しまでには裏があったようです。
なんと、きっかけは陛下と王妃の夫婦喧嘩だったそうです。
内容を聞けば、国の一大事に関わる継承者についてなので、意見が割れると言うのは大変なことですよね。
陛下はサイラス王子を継承者にしたい、でも王妃はアラン王太子を継承者にしたい、どちらも親心だなと感じました。
恐らくサイラス王子に足りない威厳ややる気がアラン王太子にはあって、サイラス王子にある知性や素質、親しみやすさがアラン王太子にはないんですよね。
知性や素質は大事ですからね、陛下がサイラス王子を推すのもわかります。
そこで関わってくるのが、オリヴィアだったということなんですね。
オリヴィアのような優秀な妃がアラン王太子の側にいるのであれば、陛下も文句はなかったようです。
でも、アラン王太子はオリヴィアの手を放してしまった・・。
これは陛下にとってはチャンス！といったところだったんでしょうね。
オリヴィアのいないアラン王太子では国王にさせられないという理由になりますから、そうなれば優秀なサイラス王子を王位につかせることも可能になります。
まんまと陛下の意のままに話が進んでいったようですが、だとしたらオリヴィアはもう不要だったという事なのでしょうか。
それはそれで切ないですよね。
オリヴィアも結局は自分は利用されたのかと、しょんぼりしてしまったりして、ちょっとかわいそうに見えてしまいました。
◆サイラス王子の賭け
ここまでの話を聞いたオリヴィアは、サイラス王子の求婚は嘘で、自分を利用して何かを得るためだったのだと落ち込んでしまいます。
陛下もサイラス王子も説明が足りないですよ〜！
ここまでの話を聞いていたらオリヴィアが疑って、悲しくなるのもわかります。
でも、ここでサイラス王子は思い切って自分が陛下に申し出た賭けの内容をあかしてくれました。
なんと、婚約破棄されたばかりのオリヴィアに求婚するかわりに、王座の継承を受けると言う内容だったと言うのです。
また、オリヴィアに権力を使って婚約を承諾させるのではなく、自らの力で振り向かせる約束とか、やっぱりサイラス王子はとても謙虚で誠実な人だなと感じました。
王子の立場であれば、権力を使うこともできるのでしょうが、あえてそんなことはせず、オリヴィア自身が自分を選んでくれるようにと努力する、めちゃくちゃ素敵な考え方です！
アラン王太子にも、これくらいオリヴィアを大切にする気持ちが継続してくれていたら良かったのにな〜と、残念にも感じました。
きっとサイラス王子はオリヴィアのことをずっと思っていても、兄の婚約者だからと恋心を抑えていたんですね。
でも婚約破棄の一報を聞いて、いてもたってもいられなかったのかなと思います。
婚約破棄の理由もしかり、元々周囲からバカにされてきたオリヴィアにとって、アラン王太子からの婚約破棄はマイナスイメージしか残りませんからね。
そんなことも心配だったのでしょうし、サイラス王子は愛するオリヴィアのためならば、きっと全力で守ってくれるのだろうなと感じることができました。
その思いはオリヴィアにもしっかり届いていて、なんだかいい感じの雰囲気になりました♡
あんなに顔を赤らめてドキドキしているのですから、オリヴィアも自分の気持ちに気が付いたのではないでしょうか。
それでも気になるのは、アラン王太子なのでしょうか。
個人的にはこのままサイラス王子と婚約して結婚、そして王位にはサイラス王子がなるという結末が見たいなと思いますが、このまま王妃が黙っているとも思えませんね。
そうなると二人の心が通じ合っても、まだまだ波乱が待っている気がします。
この先オリヴィアとサイラス王子は結ばれるのか、続きが早く読みたいです！
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