【工場夜景】全話ネタバレ｜最新話から最終回や結末まとめ

夏休み最終日、工場夜景を見にいく約束の日、碧が待ち合わせ時間に間に合うように時間を気にしていると、玄関のチャイムが鳴ります。ここから碧の環境は一気に変わっていくのです。この時の蒼の気持ちを考えるともう何とも言えない気持ちになります…。物語の中で核となる出来事が起きる話なので1話を読み終えてから続きの話しへ読み進めて下さいね！

そして、デートに碧が来れないことを知った貴臣が家へ帰ると自分の母親が碧の父親に無理やり性交渉をされたことを知らされます。貴臣と碧は普通に恋愛をして、いい感じでこれから付き合うか付き合わないかの距離感だったのが、思わぬところから二人の仲は引き裂かれてしまいます。それでも真っ直ぐ碧に向き合おうとする貴臣に心を打たれしまいます…。

碧の父親がした事は小さい町では次から次へと人へと伝わり町中に知られる事になります。この事件は碧の父親が起こした事で、碧は全く関係していないと言っても、犯罪者の子供というだけで世間の目は厳しくなってしまうんですよね。

犯罪を起こした親と、その子供は全く別の人間だということを頭でわかっていても、実際もしその場に自分がいたならどうするだろう…と考えさせられる話回でした。読む人によって物語の感想が分かれる話回かなと思うので読んでみて欲しい話回です！

貴臣の気持ちも分かるし、事件の被害者の貴臣の母親の気持ちも分かる…碧だって貴臣や貴臣の母親を守る気持ちがあった…誰も悪くないのに事件の事が絡んでみんなが苦しい思いをする事になってしまいます、、。

事件が被害者家族と加害者家族の全員の心に深い傷を付けてしまっているのがよく描かれています。碧と貴臣はこれからどんな未来を送る事になるのか…続きが気になります！

特に碧は事件が起きてから、犯罪の加害者家族として人生の歯車が狂ってしまった感じです。事件前は裕福な家庭で自分のちょっとわがままも聞いて貰えていたのが、事件後は両親が離婚して、進学を諦めて家族のために働きに出る事になって…

話を読むと、碧の貴臣への誠実さも描かれていて、碧を応援したい気持ちになります。どうか負けることなく明るい未来を掴んでほしいです…。

事件があっても貴臣にとって碧は大切な人という事には変わりなくて、碧のことを大事に想う気持ちがとても伝わってきました。

碧も貴臣も自分の両親に起きた出来事は消せないけれど、自分達の未来は自分で作ることができるので明るい未来を作れるように前を向いて行ってほしいです！

貴臣も碧も事件をきっかけに人生が一変してしまいました。

辛い出来事を乗り越えた碧と貴臣はこれからどんな人生を歩んでいくのか、また二人の関係はどう変わっていくのか、、。

話を読み終えた後は少し心が温まるような気持ちになりました。この作品が気になっている方は読んでみて損はない作品だと思います。

私も広告で『工場夜景』の作品のことを知って、突然家に警察が押しかけてくるシーンを見て、この作品に興味が湧いたクチです。

この作品は主人公の父親が事件を起こしてしまい、その事件の被害者が主人公の同級生で、さらに恋愛関係にあった男の子の母親だったんですね。

ここまではこれまでにも見たことのあるような設定にも見えるんですが、この作品の良いところが主人公と、主人公と恋愛関係にあった男の子の言動の部分なんですよ・・・。

『工場夜景』の作者の有賀リエさんは登場人物の心の内面を描くのが素晴らしくて、読み進めていく内にどんどん感情移入していっちゃうんですよね。

主人公の碧と被害者の息子の貴臣の心の内の葛藤が読んでいて切なくて苦しいんですけど、読んでいていて嫌な気持ちにはならない作品です。

事件の被害者家族と加害者家族の葛藤を題材にして描かれているこの作品は、切ないけど読んで前向きになれる漫画を読みたい方にはおすすめできる作品です！！

この漫画はとある出来事がきっかけとなり、主人公の碧と幼馴染の貴臣の関係が変わらざるを得なくなってしまうといった非常に切ない恋愛漫画ですが、絵柄が素朴で受け入れやすく、それ故に主人公の碧や貴臣の状況をリアルに感じることができました。

派手ではなく、落ち着いた画風だからこそ、主人公の緊張感や不安感などの感情に移入しやすく、『もし自分がこんなことになったらどうしよう』と想像力を掻き立てられる感じがたまりません。

どこにでもいそうな平凡な高校生の生活や青春が、ある一件から大きく変わっていく様をドキドキしながらも次の展開が気になってしまい、読む手が止まりませんでした。
また、このお話は受け取り手によっては少し重く感じる内容ではあるのですが、素朴な絵柄や絵の見せ方、そして社会問題の取り扱い方が上手なので引き込まれるようにすらすらと読めてしまいます。

昨今、ジェンダーや犯罪など、さまざまな出来事がニュースで取りあげられていますが、この作品はそれらの問題を考えるきっかけになるのではないかな、と思います。
非常に読みやすい漫画なので、まずはお試しだけでも読むことをお勧めします。